セミナーでアンケートをとる目的とは？
アンケートは、セミナー参加者の「リアルな声」を知るために実施します。特に、マーケティング活動に活かせるような 質の高い回答 を集めることが、大きな目的のひとつです。
回答の中には 参加者のニーズ が隠れていることが多く、新しいビジネスチャンスにつながる可能性もあります。
ここでは、良質な回答を引き出すための、アンケートを作る際の工夫について解説します！
アンケート作成前にやるべき準備
効果的なセミナーアンケートを作るためには、事前準備が大切です。見切り発車してしまうと、思ったような成果を得ることはできません。よく『プレゼンは事前準備で決まる』と言われますが、まさにアンケート作りも同じです。
いきなり設問を作るのではなく、まずは事前に準備すべきことから始めましょう。
1．目的（ゴール）を決める
まずは、アンケートを何のために活用するのか、最初に明確にしましょう！そして、そのゴールに辿り着くまでの道すじを決めることで、アンケートの全体像が見えてきます。
漠然とそれらしい項目を並べてもあまり効果的ではありませんし、項目が多すぎると回答者が面倒になり、回答率が下がってしまいます。
例えば…
✅ 「次のセミナーをより良いものにする」
✅ 「サービスの改善に役立てる」
✅ 「新規顧客のニーズを探る」
など、まずはアンケートの狙いを絞ってみましょう！
2．ターゲットの年齢や立場を設定する
ターゲットとなる年齢や立場などは、明確に設定しておきましょう。できれば、価値観やライフスタイルまで細かく設定して、社内で共有しておくとアンケートだけではなくセミナーの内容の充実にもつながります。
漠然としたターゲット像だと、設問が曖昧になりやすく、結果的に欲しい情報を得ることができません。参加者の年齢層や立場、関心ごとを考えたうえで質問を設計すると、的確なフィードバックが得られます！
3．依頼文を工夫する
アンケートの回答率が低いと、十分なデータを得られず、改善点も見えにくくなります。いきなり設問から始めるのではなく、まずは導入文をつくりましょう！
書き方によってアンケートの第一印象は大きく変わり、回答率にも影響するので、しっかり準備しましょう。
例えば…
✅「アンケートご協力のお願い」だけでなく、目的を明記する
✅回答時間の目安（例：「所要時間3分」）を伝える
✅お礼やインセンティブ（特典がある場合）を記載する
💡例：「セミナーにご参加いただきありがとうございました！
今後、より良いセミナーをお届けするため、3分ほどの簡単なアンケートにご協力いただけると嬉しいです！」
詳しくは「参加者の本音を引き出す質問設計の仕方」で紹介していますので、ご覧ください。
アンケート結果を効果的に分析するポイント
次回のセミナーをより良いものにするためには、参加者のフィードバックを活かした改善が欠かせません。このためにも、アンケート結果を分析し、次回のセミナーの改善点を明確にすることが重要です。
1．なぜ重要なのか？
・データに基づいた改善ができる
→ 参加者の意見をもとに、具体的な改善策を考えられる
・参加者のニーズを正確に把握できる
→ 期待に応えられる内容に調整しすることが可能になる
2．運営側が心掛けること
🔹 定量データと定性データを分けて分析する
・定量データ（数値化できるもの）：「満足度〇％」「分かりやすかったと答えた人〇％」など
・定性データ（自由記述の意見）：「〇〇の部分がもっと詳しく知りたかった」「△△の説明が難 しかった」など
🔹 頻出する意見をピックアップする
自由記述の意見は、個人の好みに左右されるものもありますが、複数の参加者が同じ意見を挙げている場合、それは重要な改善ポイントになります。
▼ 具体例 ▼
❌ 「セミナーの内容が難しすぎた」→ 1人だけの意見 → 参考程度にする
⭕ 「説明が速すぎた」→ 10人中5人が記入 → 重要な改善点として対応
🔹具体的な改善策を立てる
分析した結果を活かし、次回のセミナーをより良くするために、具体的な改善策を考えましょう。
・「講義の時間を短縮し、ワークを増やす」
・「スライドを事前配布し、理解を深めやすくする」
アンケート集計を効率よく行うための作成ツールについては「アンケート作成ツールの選び方と活用ポイント」で紹介していますので、ご覧ください！
まとめ
アンケートは集めるだけでなく、活用してこそ価値があります。データに基づいた分析を行い、感覚ではなく根拠を持って改善することが重要です。よくある意見をもとに優先順位をつけ、具体的な改善策を実行すれば、次回のセミナーはさらに魅力的に進化します。参加者の声を反映させることで満足度が向上し、リピーターや新規参加者の増加にもつながります。アンケートの力を最大限活かし、より良いセミナーを提供しましょう！
